・日時・場所:2016・11・26(土)13:30~16:00 おあしす セミナールーム3
・内容:「憲法9条と日本の安全保障を考える その②」
「非武装中立」と「専守防衛」のデイべート パネラー:清川久基さん&三須隆弥さん
1.
はじめに:
デイべートとは辞典によれば「源平式討論」と言い、「ある課題について、肯定・否定の2組に分かれて行う討論会」とある。憲法サロンとして初めての試みであった。10月の学習会「憲法9条と日本の安全保障を考える その①」が終わった後、「もっと詳しく〝非武装中立〟論や〝専守防衛〟論について知りたい」という声をうけて、今回の設定となった。
2.なぜ非武装中立論なのか:
清川氏から「なぜ非武装中立なのか」というレジュメ2枚が出された。言うまでもなく清川氏が自分の考えとして「非武装中立」論を主張しているのではなく、非武装中立論とはどんな考えなのかをパネラーとして解説したのである。
清川氏は非武装中立論の柱となっている考えを2つあげた。一つの柱は日本国憲法の精神であり、具体的には9条である。「二度と戦争はしない、他国を侵略しない、紛争を解決するのに武力は行使しない、誠実に平和を希求する、等々の思いは決して間違ってはいない」である。二つめは「軍事費を民生費に」という考えである。「日本だけでも1年間に約5兆円、10年では50兆円になる」軍事費を民生費として「人々の生活の向上に」という柱である。
次に清川氏は「専守防衛論の問題点」として7点あげられた。スペースの関係で小見出しのみ2,3列挙する。①「戦争しなければ戦死者はでない」②「ほとんどの戦争は〝自衛〟の名の下におこなわれた」 ⑤「専守防衛の立場であっても果てしない軍拡競争に巻き込まれる」である。
結局、専守防衛とは戦争の肯定、戦争経済推進に他ならないことを清川氏は展開された。
3.専守防衛は現実的で最も妥当!?:
三須氏からは「専守防衛」とはどんな考えなのかというレジュメ7枚を使った解説がなされた。もちろん三須氏本人の立場や考えの主張でないことは言うまでもない。
三須氏はレジュメで「他国の脅威にならず、他国を攻撃せず、自国の領土・領域・自国民を守る」ためにのみ武力を用いることが〝専守防衛〟であり、「専守防衛主義が、現実的で、現憲法が認める自衛体制として最も妥当である」というのがこれまでの政府の見解であったと述べる。
しかしレジメの後半で三須氏は「現在自衛隊は〝専守防衛〟の範囲を超え、米軍との一体化を突き進んでいる。憲法の上に,違憲の日米軍事同盟がある。こういう時に〝専守防衛論〟を主張する意味があるのだろうか」という言葉で自身の考えと疑問を表明している。さらに続けて三須氏は「今問題とすべきは、自衛隊を否定することではなく、国民の生活を守るためにどうするかを考えないと、一層自衛隊の米軍化が進んでしまうことになる」と言う立場で警鐘を鳴らされた。
4.まとめにかえて:
「どちらでもない派」席にいた野村氏はじめ4名の参加者から文書・メモによる感想や意見をいただいた。また当日の参加者から熱い想いや貴重な意見が数多く出された。この場を借りて感謝申し上げたい。参加者のみなさんの意見やメモを以下のようにまとめてみた。
「国民の生活を守るために」、「戦争の起こらない世界を作っていくため」に、「机上の空論」でも、「逃げるかやり合うか」でもなく、私たちに「必要な行動が何なのかを知り動くことこそ大切」である。
そこで次回は柴山敏雄氏の、2月学習会『日米安保と日本の基地』を設定した。
0 件のコメント:
コメントを投稿