第26回よしかわ憲法サロン 10月学習会内容報告
報告:栗原明一
・日時:2016・10・15(土)13:30~16:00
・場所:おあしす セミナールーム3
・学習会内容:「憲法9条と日本の安全保障を考える」
・講師:清川久基さん
・講義内容
1.はじめに:清川氏は今回の講義の中で二つの問題を提起された。一つは「国の安全保障政策として自衛権の行使を容認するのかしないのか」ということ。つまり「外国からの侵略・攻撃に対して、丸腰で対応するのか、武力を行使して対応するのか」という問題である。
もう一つは、「国連の集団安全保障とどう関わっていくか」、つまり「自衛隊の海外派遣に反対なのか、賛成なのか」明確にする必要があるという提起である。
2.丸腰か自衛権武力行使か:清川氏の考えはレジメの以下の言葉に要約されていると思った。「憲法9条を素直に受け止め、原点に立ち返り、武力を行使せず、従って(戦力は)保持しない。」「非武装中立論、絶対的平和主義、非暴力不服従のガンジー主義」。「現実の歴史が9条の理念に反してさっさと再軍備してしまい、アメリカ軍に日本の防衛義務を負わせているからと言って、この一切の武力を持たない、武力抵抗をしないという考えが無意味であるということはない。」
さらに清川氏は日本が「改めて憲法9条の精神に則ることを決意し、国際紛争を解決する手段としては武力の行使を放棄します。従って軍隊である自衛隊も解散させます。アメリカ軍に依存している状態からも抜け出すために、日米安全保障条約も廃棄しますし、在日米軍基地も無くします。世界の皆さんも殺し合いを直ちに止め、粘り強く話し合いで問題解決にあたるようにしようではありませんか」と呼びかけることは、「現在の世界情勢を踏まえてもそれほど荒唐無稽なこととは思われない。それこそ真の意味での『積極的平和主義』であろう」と言うのである。
3.丸腰は無意味で荒唐無稽か: 清川氏の考えをあえて名づければ〝丸腰〟論である。私も「一切の武力を持たない」、「武力行使をしない」、「話し合いで問題解決にあたる」という〝丸腰〟論に賛成である。私は戦争経済を拒否し、平和経済を希求する。〝丸腰〟は〝腰抜け〟を意味しない。非暴力不服従の直接行動を意味する。
原子爆弾とロケットを開発し、核ミサイルを最初に作り出したのはアメリカである。アメリカに対抗してソ連も核ミサイルを直ちに作った。その後、いくつかの国がそれに続いた。そして今、北朝鮮が核開発を急ぎ、ロケットの打ち上げ実験をくり返しさらに続こうとしている。
北朝鮮が開発・実験に成功し、世界が核ミサイルを撃ち合ったらどうなるのだろうか。清川氏の述べるところによれば、「世界最強の軍事力を誇るアメリカ軍といえども十分に対応できないのが現実」だという。私もそう思う。
4.まとめにかえて:ここまでの内容は「他国からの侵略・攻撃に対して丸腰で対応するのか」、「核ミサイルを撃ち合ったらどうするのか」ということである。私たちがまずそのような世界情勢に立って考え、腹を括ることの必要性を提起されたのが今回の清川氏の講義だったと思う。
講義をうけて、考えたことを一つ書きたい。私たちが止めなければいけないのは〝他国からの侵略・武力攻撃〟である。そして同時に今、全力で止めなければならないのは沖縄の辺野古・高江で強行されている新基地建設や軍事訓練施設建設ではないだろうか。これらの基地や施設は〝他国への侵略・武力攻撃〟を可能にする。すでに南スーダンに自衛隊が派遣された。また戦闘で負傷した隊員のために入間に〝後送病院〟が建設されそうである。
論理的結論は、お互いの国が脅威を感じ武力攻撃の対象になる標的を持たないことである。例えば軍事基地、ミサイル、軍隊、原発…。相手の国に行ってミサイル基地建設を止めることはできない。しかし自国の基地建設は止めることができる。今高江に400人行けばそれができる。何より、それぞれの国の政府や勢力にたいし〝直接投票行動〟によってそれができる。
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